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題詠100首
最初はのんびり、最後は必死で走った100首、ひとまとめにいたします。
特に苦労したうた、結局不本意ながら先へ進むために妥協したうたや、苦労の
かいあってすごくよく出来たと思えるうたを見ると、そのときのことを思い
出します。そのときどきの状況が微妙に反映されていておかしい。^^

001:風 春を連れた風はなぜだか不機嫌で声高に雪とかしてまわる

002:指 指先についた綿あめ舐めながら「いちばん好き」と笑い合ったね

003:手紙  木漏れ日をまぶした手紙を送るからきっと少しはあたたかいから

004:キッチン キッチンの蛍光灯に曝されてきゅうりぺろぺろ乾いておりぬ

005:並 夕闇に並んだ影はとろとろと溶けてとろけてカフェオレになる

006:自転車 自転車で走る海岸通りこの風景とまだ溶け合えないまま

007:揺 肋骨のなか守られているものの全てを揺らして子はバッハ弾く

008:親 親にしか手伝えないことだけじゃなく何でも手助けしてほしいんだね

009:椅子 夕暮れのポーチは極上の椅子となり猫と私に花風そよぐ

010:桜 さよならのかわりに桜の花びらを水に浮かべて見送りました

011:からっぽ からっぽのポテチの袋揺すぶりぬ地殻変動兆す夜半に

012:噛 猫に指噛まれたじんわり痛かった そろそろ本気を出そうと思う

013:クリーム 千葉名物落花生ソフトクリームは美味しいけれど当分いいや

014:刻 時刻表の見方も知らなかった子がさくさく電車を乗り継いで来る

015:秘密 ありふれた秘密ばかりを詰めこんで少女のかばんはいつでも重い

016:せせらぎ せせらぎの音より少し音程の外れた娘のうたが聴きたい

017:医 歯科医院の予約漸く取り一面クリア 念入りに歯磨きをする

018:スカート 職を辞してギンガムチェックのスカートに秋の風をたっぷりくぐらす

019:雨 予報にはなかった夜半の雨にふと手のひらの湿り気思い出す

020:信号 海岸へ下りるT字路の信号にカモメが三羽止まっておりぬ

021:美 朝焼けの美しさに少しだけ怯えもいちど毛布にくるまっている

022:レントゲン 子の頭骨のレントゲンは完璧な髑髏の形 「キモイ」と子が言う

023:結 朝ごとに小さな頭を預けられ子の髪を結ういちごのゴムで

024:牛乳 牛乳の紙パックはさみで切り開く 小さなことに寂しくなりぬ

025:とんぼ 金色のとんぼを確かに見たんだと夕焼け色の兄妹が言う

026:垂 垂直に落ちてゆきます迷うことなどないあなたを捕まえるため

027:嘘 嘘つきはかわいいなって思うでも可愛い嘘しか許しませんけど

028:おたく べたついた笑顔で「おたくのお子さんも英会話なぞ始めませんか?」

029:草 しろつめ草のかんむり厳かに受けていっとき野原を治める者に

030:政治 政治学てきに言うなら本日のカレーは辛口であるべきだ

031:寂 寂寞のしるし カンブリア期の虫の背中の光を見つめるばかり

032:上海 上海の猫にも耳打ちしてあげたい"ホッカイドウイマシャケタベホウダイ"

033:鍵 とうに処分したエレクトーンの鍵だけが抽斗の奥か細くうたう

034:シャンプー 少しだけ言いすぎたかもしれないなシャンプーの泡たっぷり立てる

035:株 あひる株式会社のアヒルチョコなんていうのがあったりしてね

036:組 2年3組4番がこの春に娘に与えられたる数字

037:花びら 花びらとどんぐりきれいに並べられ砂場のケーキも午睡の時間

038:灯 灯台のように見守っているなんてムリだねひとこと言わずに居れない

039:乙女 ざらついた心に今日は効きそうで"乙女の祈り"繰り返し聴く

040:道 いつもとは違う道を選ぶことにいつのまにやら臆病である

041:こだま まるでこだまのようです蜩のカナカナカナカナ本物はどこ

042:豆 ひよこ豆のサラダもさもさ食べながら求人欄をチェックしており

043:曲線 美しい曲線だったらいいのにね君と私の交わる先は

044:飛 飛行機の銀のお腹が次々と過ぎてゆくのを見上げてばかり

045:コピー インクジェットのコピーってなんか胡散臭いコピーのくせに水に流れる

046:凍 凍裂の音を聞き忘れてきたの北の森へと還る言い訳

047:辞書 小学生仕様の辞書の欄外のクイズが気になり宿題進まず

048:アイドル アイドルがバラドルママドルババドルと変遷してゆく私とともに

049:戦争 戦争中に軍が掘りし洞くつは迷路の如くかにた村にある

050:萌 甘夏の下萌日毎に勢いを増しおりこれも春爛漫かな

051:しずく 椎の木の枝からこぼれた太陽のしずくを持っているから平気

052:舞 "舞踏への招待"ハミングしつつ子のドレスの裾をまつっておりぬ

053:ブログ 兄弟のブログ全く違うのに文体とても似通っており

054:虫 アゲハだと思い込んでた青虫が蛾になるためにサナギとなりたり

055:頬 故郷に雪を降らせてきた風が頬に触れゆく 秋が深まる

056:とおせんぼ ゆき雲をとおせんぼして君の上に最も美しい雪降らせる

057:鏡 鏡の中にまだ白猫は居るらしく箪笥の上から時おり見ており

058:抵抗 朝毎に布団で抵抗試みる娘の名前はパルチザン・ハナ

059:くちびる くちびるを指でなぞれば世界中で最もやさしい形であると

060:韓 韓国式垢すりエステにまだ行ったことなく踵をごしごし擦る

061:注射 採血をするための右腕でしたぽつぽつぽつと注射針の跡

062:竹 さらさらと笹竹の葉をすべり落ち月のしずくは地球を濡らす

063:オペラ 100円のオペラグラスで追いかける鴎の羽から生まれる風を

064:百合 さっきまでおがくずの中とろとろとまどろんでいた百合根の天ぷら

065:鳴 たましいが確かに共鳴していたと音叉のかわりに子熊を抱いて

066:ふたり この次はふたりしてそら豆に生まれてきたいよね 並んで寝よう

067:事務 社名入り事務用箋にすみれ色のインクで愛を告げたりしてね

068:報 突然の訃報の電話 ルピナスの花穂になって追いかけてゆく

069:カフェ 冬の若妻会本音は言わぬままカフェラテの湯気日差しに溶ける

070:章 三楽章ロンドが始まる答えなどとっくに出ていることも知ってる

071:老人 車椅子の老人と犬のお散歩に毎朝行きあう床屋の前で

072:箱 抽斗を引くとぴろろと音の出る小さな箱は箱根の土産

073:トランプ 祖母にトランプの手ほどき受けた孫たちしか知らぬツー・テン・ジャック

074:水晶 水晶の宮殿だって見ちゃったと今朝の燕がわたしに告げる

075:打 多分いま小人も月光浴してる打楽器だけが月夜に響く

076:あくび 先生の板書の音と水泡のようなあくびの午後の教室

077:針 金色の針を飲んだら金持ちになれると聞いてまだ悩んでる

078:予想 天気図を見ながら明日を予想するたとえばうさぎのご機嫌なんか

079:芽 思ったより小さな芽でした疑いは雲の早さで育っていった

080:響 会堂にまだコラールの残響がころころこぼれて踏みそうになる

081:硝子 硝子窓いちめんに咲く霜の花をこっそり舐めた 甘くなかった

082:整 寝室の整理箪笥の引出しを閉め忘れた日は猫が寝ており

083:拝 礼拝の朝の光がぶどう色のステンドグラスから降ってくる

084:世紀 きんいろの二十世紀を皮のままサクリと齧れば星の味です

085:富 富士山が湾の向こうにうす青く見えるとどうして嬉しいんだろう

086:メイド アフリカのハンドメイドの麻かごに何を入れるか・・・猫が入った

087:朗読 朗読の宿題なのにいつの間にやらお話が違っているよ

088:銀 銀色の尾でふさふさと話しつつキツネの親子が夕日を歩く

089:無理 この寝癖直すなんて無理だよといばって納豆ご飯食べてる

090:匂 色褪せた落ち葉しんしん凍る朝とうに知ってる、ゆきの匂いだ

091:砂糖 根生姜を砂糖でことこと煮詰めてる取り残されたような秋の日

092:滑 滑走路に降りた瞬間ものすごくホッとするいつもいつもいつもね

093:落 落し物箱に入ったまま忘れられし赤いいちごの髪留め

094:流行 流行が繰り返すならいつか娘が着るだろうとは考えぬこと

095:誤 ハハであるわたしの誤算子の手足が予定よりも長く伸びてる

096:器 乳白のガラスの器をずっと探している小粒の苺のための

097:告白 真相を告白するから羽衣の滝まで連れて行ってください

098:テレビ 早朝のテレビ画面のテロップの地震速報追いかけてきた

099:刺 千葉県で一番美味しいのは刺身だなって北海道の子が言う

100:題 まだ題名のない物語編んでいるようなものだね私たちって
| 短歌 | 09:08 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
ブログにコメントありがとうございました。行けなかったので、今日大会の様子のしおりが届きました。高崎さんと連絡が取れなかったので・・・。
行かれて良かったですね。
| terukot1 | 2006/11/14 8:59 PM |
てるこさん、書きこみありがとうございます。久々湊さんは素敵な方でしたよ。
| フワコ | 2006/11/15 5:26 PM |
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